President社長挨拶

ビジネスも人生も「捨てること」をしたから今がある

僕は25人前後の組織の社長でありながら「カリスマ美容師」と呼ばれてから今では大きく一転し、会社の社員はゼロ、美容師の仕事は全て一人でやるワンオペ体制になりました。組織の社長だった頃は、やりたくないこと、嫌いないことを我慢して組織を続けること、守ることに必死でしたが、それを全て捨てたことによって、その後は嘘のように全てが上手くいくようになりました。その折々にあったのは、僕を指名してくれているお客様のために、お客様に対してより良くするために「捨てること」を徹底したことでした。

今こそまさに本当の「カリスマ美容師」だと自負しております。

 

過去に執着せず、未来に怯えず、今を生きる

もし、自分にある種の強さがあるとすれば、「捨てること」への、ためらいのなさかもしれません。信念として、どんな逆境にあっても未来を見据えながらも、今この瞬間を全身全霊で一生懸命にひたむきに生きる。そのために、捨てるべきものは何か、持っていなければいけないものは何か。僕にとって事業を継続し、僕を指名してくれる大切なお客様のためにもお金は絶対的に必要な存在であります。しかし仕事の内容と人間関係においては「捨てること」を徹底し、人生を幸せに生き抜くために常に最適化しています。

 

僕は「日々感謝」、「思いやり」をとても大切にしている人間です

しかし、よく中小企業では、創業社長が「社員はみんな家族だ!」「助け合い一丸となって頑張っていこう!」とスローガンを掲げています。これは組織を維持するために社員を洗脳することが必要で、創業者が無理やり作ったスローガンでしかないと思っています。なぜなら当時の僕自身がそうでありながらも、それは絶対に違う……と思っていましたし、今でも思っています。社員を束ねるマネジメントとして、そのスローガンが機能しているならば、別にいいと思いますが、僕の感覚には全く添いませんし、何よりも僕を指名してくれているお客様の方が大切でした。僕は、仕事ができない社員や僕のお客様に対して下手な技術を施す社員に優しくできるような人間ではありません。「ついて来ていいけど、邪魔になって協力してくれないなら、どっかへ行って」というのが本音でした。社員を一枚岩にして、会社に求心力を持たせ、擬似(ぎじ)家族風の組織を構築する、、、。そんな経営は最悪な経営術だと思っています。グローバリズム、終身雇用崩壊など、社会が大きく変革していく中で、「組織」というものは、もはや最も危険な存在だと思っております。手掛けている事業や今後やりたいことについて人に話すことはあっても、“組織として”共有しようという発想は今の僕にはありません。冷たいとか、ドライだと言われますが、本当にやりたいことでもないのに、意識の共有に縛られ、人生の時間を拘束してしまうことの方が、僕は残酷で冷たいことだと思います。人の性格や能力に合わせて、自分の技術を教えたり、やりたいことやプランを説明するのが、今はすごく嫌です。昔風の表現をするなら、口でいちいち言わないでも分かる勘のいい人とだけ、一緒に仕事を共有しいたいと素直に思っています。
これまでの部下のなかで、「こいつはすごい」と感嘆するほど、僕の思いを完璧に読み取り、意識共有を果たせたという人物はいませんでした。様々な社員が独立していきましたが、独立後に僕の個人売上や会社の売上を抜かした美容師や経営者は一人も存在していません。みんなちょっとずつズレていて、組織ってめんどくさいなって思っていました。同じラインや目線で仕事をしようと思うと、社長と社員の関係では絶対に不可能だと考えています。 こういう考えの経緯で今に至ります。今のやり方で僕を指名してくれているお客様のためにならないなら改めますが、順風満帆に上手くいっているので、改める必要はないと考えています。 つまり時代は大きく変わったということであり、さらにはもっと「個人」の時代に変わっていくと確信しています。